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氷上に現れる幻の村「しかりべつ湖コタン」

北海道の冬は厳しい。冬の厳しさは単に雪が多いだけではありません。雪と寒さに加えて日照時間が短い・道路が凍り歩きづらいなどの厳しさもあります。冬の厳しさにも地域差があります。然別湖は北海道のほぼ真ん中、標高804mと、北海道で一番標高の高い場所にある自然湖です。標高が高く、周りを山に囲まれているため気温が低く、氷の厚さは1m程にまで成長します。そんな冬の厳しさを逆手に取ったお祭りが「しかりべつ湖コタン」です。「コタン」はアイヌ語で「集落」や「村落」のことを言います。然別湖に現れる期間限定の村、いわゆる「幻の村」が「しかりべつ湖コタン」です。

「しかりべつ湖コタン」の歴史

「しかりべつ湖コタン」のきっかけは他愛ない若者の遊び心だったようです。帯広の飲食店経営者とホテルの従業員が意気投合し、一緒にかまくらを作って、遊べる場所を作ったことが始まりだというのです。好きなだけ飲んで騒げる湖上に仲間たちが集まるようになり、ちょっとした話題になりました。そして1981年の年末、NHKの『ゆく年くる年』で中継され、それを見た鹿追町が「町もお金を出すから人を呼べるイベントにしよう」と、町公認になったのが1982年のことです。

1989年、氷上露天風呂に初挑戦。木製の浴槽に手でお湯を運んで入るというものでした。しかしこの浴槽はお湯を入れて一晩おいておいたら、湖に沈んだそうです。1991年にFRPの浴槽を使い、源泉から100m沖までパイプを引いて源泉かけ流しで入れる、現在の氷上露天風呂の形になりました。

2000年からは運営ボランティアを公募するようになり、国内外から多くの人が参加し、建設作業や運営をサポートしています。観光客として訪れた人が翌年はボランティアとして参加したり、ボランティアを機に移住した人もいるそうです。

湖畔のホテル経営者や鹿追町、地域の若者などが協力し、最初の手作り感あふれるイベントから、年を追うごとに規模が大きくなり、今では、人口5000人程度の鹿追町に、1カ月半で5万人ほどが訪れるという大イベントへと成長しました。

施設

氷のベッドが置かれ宿泊体験ができる「アイスロッジ」、世界でここだけの「氷上露天風呂」、氷のグラスで飲み物を楽しめる「アイスバー」、コンサートなどが行われる「アイスホール」など10以上の建造物が立ち並びます。

アイスバー

店内はすべてが氷でできています。カウンター、ワインボードなどはもちろん、グラスも氷でできています。そしてバーはホールを併設していて、コンサートも開かれます。ホールの高さは6メートル以上、階段状の座席も作られます。

露天風呂

氷上露天風呂って、氷が解けてしまうのでは。と、不安に思う方もいるのではないでしょうか。でも心配はご無用。試行錯誤を繰り返し、しっかりとした温泉がここにあります。温泉のお湯は、湖畔のホテルからパイプを通して源泉を循環させているため、常時42~45度前後に保たれています。1回につき最大30分まで利用でき、水着着用もOKです。料金は無料、当日会場での受付となります。利用時間は9時〜20時まで。男性専用は17時~18時30分、女性専用は18時30分~20時までとなっています。

アイスロッジ

イグルーの宿泊施設。イグルーとは、イヌイットが狩猟の移動用に作られた氷の家で、雪のブロックをドーム状に積み上げて作ります。この宿泊施設もすべて氷でできています。もちろん、ベッドも氷でできていますが、宿泊者は雪山登山で使用する極寒用の寝袋を敷いて寝ます。雪山登山をする方ならこの寝袋の温かさは心得ていると思いますが、氷のベッドで外の気温はマイナス何十度。イグルーの中でもマイナス5度前後。やはり勇気がいります。それでもここで宿泊した人だけが体験できる明け方のご褒美は、きっと忘れられない思い出となる事でしょう。実際、ここに宿泊するには予約が必要ですが、シーズンが始まるや否やすぐに予約が埋まってしまうようです。

体験

氷のグラス作り

アイスバーの隣の建物では氷の「マイグラス」を作る教室があります。自分の好きな形の氷のグラスを作って、アイスバーで利用できます。

【営業時間】
11:00~17:00(受付16:00まで)
アイスバーまたはネイチャーセンターで受付しています。
【料金】
2,300円(1ドリンク付き)
刃物を使用しますので、お子様は保護者と一緒に体験してください。
【持ち物】
手袋(防水手袋の有料レンタル(200円)あります)

スノーモービル・スノーラフティグ

湖上に作られた1周1kmの専用コースを利用して、スノーモービルで走ったり、『ラフトボート』に乗って、スノーモービルで引き回します。

【営業時間】
9:30~日没前後(天候で判断します)
【料金】
・スノーモービル
大 人 3,000円/小学生 2,000円(小学4~6年 10歳~)
・スノーラフティング
大 人 2,000円/子ども 1,000円(4歳~小学6年生)
【対象】
・スノーモービル
小学4年生以上・妊娠していないこと
・スノーラフティング
4歳以上・妊娠していないこと

原生林スノーシューハイク

然別湖周辺は、大雪山国立公園の特別地域にあり、深い自然が広がっています。スノーシューを使ってネイチャーガイドの案内で自然散策を楽しめます。

詳しくは下記サイトでご確認ください

原生林スノーシューハイク(然別湖ネイチャーセンター)
スノーシューツアー(ボレアルフォレスト)

基本情報

アクセス

最寄りの空港は帯広空港です。空港から「とかち帯広空港連絡バス(道の駅市内ホテル線)」にて「アパホテル帯広駅前(帯広駅③)」下車。然別湖畔温泉行路線バスに乗り換えです。

道外からの航空便で新千歳空港に到着なら、高速バス(帯広行都市間バス)「とかちミルキーライナー」で「帯広駅」下車 然別湖畔温泉行路線バスに乗り換えするか、「JR線快速エアポート」で「南千歳駅」で「特急とかち/おおぞら」に乗り換えし、「新得駅」または「帯広駅」にて下車。然別湖畔温泉行路線バスに乗り換えです。

道内各地からJR線で「特急とかち/おおぞら」に乗る場合は、「新得駅」または「帯広駅」にて下車。然別湖畔温泉行路線バスに乗り換えです。

【帯広駅利用の場合】
帯広駅バスターミナル④乗り場から「51系統 然別湖畔温泉行」にて終点下車(乗車時間約1時間40分)

【新得駅利用の場合】
新得駅前から「53系統 帯広駅行乗車」「鹿追営業所」にて「51系統然別湖畔温泉行」へ乗り換え終点下車

基本情報

会場
しかりべつ湖コタン 〒081-0344 北海道河東郡鹿追町北瓜幕無番地 然別湖畔
期間
毎年1月末~3月※氷の状況によります
お問い合わせ
0156-69-8181(しかりべつ湖コタン実行委員会)
協賛金
入場シーズンパス 500円(小学生以上)
※アイスバー・氷上露天風呂ご利用の際は提示が必要です。
※入場シーズンパスは譲渡、販売は無効となります。
URL
然別湖コタン – Since1980

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真冬に現れる『幻の村』4時間コースor6時間コース(※平日のみ)

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