北海道についてどんなところかイメージしてみてください。皆さんのイメージと、私が思う北海道とでは結構違うかもしれません。そこで私の思う北海道について紹介したいと思います。北海道しか知らない人間の北海道感をお知らせします。
広い北海道
北海道は広いと言われているようですが、これは私自身も感じています。日本の総面積のおよそ20%以上を占めるのですから普通に考えても広いことは分かります。実際、私は北海道に生まれてずっと生活していますが、訪れたことのない地域が山ほどあります。
北海道の●●から△△まで、距離にして○○から東京位と比較されることがよくありますが、北海道では新幹線は今のところ函館(北斗市)までしか通っていませんので、距離感が違う気がします。新幹線だと長距離でも移動時間は比較的短いと思われますが、北海道内で新幹線で移動することはありませんので、距離は同じでも移動時間はもっと長くなり、距離感ももっと長く感じられると思います。北海道では飛行機も道内路線飛んでいますが、移動の主流は車です。北海道で移動するとき「どこからどこまで何時間か」という話題になると「何時間くらいだよ」の答えはたいてい車での移動時間を考えて答えます。
例えば札幌から旭川まで距離にすると東京から沼津の距離ですが、移動手段を考えると、1時間半から2時間かかります。さて、どちらが遠く感じられるでしょう?
移動手段は自家用車が主流
北海道でも路線バスはありますが、田舎の場合一日数本。ひどい所では朝夕1本ずつという路線もあります。飛行機に乗っても飛行機を降りた後、目的地方面迄バスで行き、その後の交通手段に戸惑うことも少なくありません。例えば冬、極寒の中次のバスが来るまで20分待つのは大変です。都会だと時間つぶしする場所もあるでしょうが、田舎には何もありません。ただひたすら待つしかないのです。そんな北海道ですから、移動手段を考えると、結局車に頼るしかないのが現実です。
もう一つ、北海道は運転していて気持ちがいい。道は広く、一般道でも高速並みの幅があります。毎週ドライブしている人も少なくないと思います。普段の移動手段は軽自動車、遠出の時はキャンピングカーなんていう家庭もあります。ドライブが好きな人なら北海道の夏は天国でしょう。
車移動で北海道を観光する場合、移動距離と時間を考えることが何よりも大切です。北海道内を2~3日ですべて周ることは多分不可能でしょう。旅行の前に十分確認してくださいね。
北海道の気候
北海道は夏涼しくて冬は寒い。一般的にはそう感じる人がほとんどでしょうが、夏に30℃を超えることは少なくありません。特にここ数年ではそういう場所が増えているように感じます。反面、道東の太平洋沿岸や最北端などでは真夏でも夜は20℃を切る日もあります。ただ、北海道全般に言えることは、どんなに暑くても夜寝苦しくなるほど暑い日は年間何日もないという事でしょう。北海道ではクーラーが一般家庭には普及していないことも頷けます。
一方、北海道の冬は厳しいと感じる地域がほとんどでしょう。その厳しさも場所によって違いがあります。北海道でも雪の少ない場所があり、そういう所は寒さが厳しい。雪の多い所の方が気温は高い傾向にあります。雪が少なく寒さが厳しい所では舗装道路がブラックアイスバーンになります。この現象、道が凍っていることに気づかず追突事故の原因ともなっています。
雪で恐いのがホワイトアウト。自分がどこにいるのかわからなくなってしまいます。一寸先は闇ではなく雪ですから、運転中は前の車が見えないし、最悪、道を走っているかどうかもわからないほど。ただ、何十年も北海道にいて車を運転している私でも、この恐さを味わったのは数回程度です。そんなときは車を停めて数分待てば、たいてい天気は回復します。またひどくなったら車を停めてを繰り返せば安全なところまで移動できます。しかし、私は経験したことはありませんが、そうならないこともあるようです。そんなときのために、冬は車に毛布などを常備してあります。
車主流の北海道で冬の運転はつきものです。雪道なんて経験がないと思う方もいるかもしれませんが、一冬越せば大抵慣れます。雪道はほとんどの人が慎重な運転をしていますし、晴れた日に車の少ない道で練習してみると良いでしょう。運転の練習ができるような道もたくさんあるのが北海道です。
北海道の歴史とアイヌ民族
北海道の歴史を考えたときにアイヌ民族は切り離せません。この北海道に根差し住み続けていたアイヌ民族の文化が北海道の歴史の原点となっているように思えます。北海道の地名の元となっているアイヌ語もその一つでしょう。この北海道にはアイヌ民族の文化を学ぶ場所がたくさんあります。でも、自ら進んでそういう機会を作らなければ知ることはできません。アイヌ語由来の地名が多くある北海道で、アイヌ民族について学んでいただければと思います。
アイヌ民族に関してはこちらの記事をご覧ください。
北海道の楽しみ方
北海道は車があるのと無いのとでは楽しみ方が全く違ってきます。車がない場合は楽しみが半減するかもしれません。自分が車のない生活を考えたことがないので、車のない楽しみ方が解らないだけかもしれませんが。わかる範囲で北海道の楽しみ方提案してみたいと思います。
観光バスツアー
北海道には温泉街がたくさんあり、都市部近郊では旅館などの無料送迎もあるようです。車がなくても送迎バスを利用して温泉街を観光できます。また、旅行代理店の企画するツアーもたくさんあります。観光バスで観光地巡りも楽しめます。おいしい料理と豊かな景色・こういうツアーは大抵温泉が宿泊施設になっていますのでゆったり露天風呂も楽しめるかもしれません。
道の駅巡り
北海道には全部で2024年現在128か所の道の駅があります。中には休業中のところもありますので、その年により道の駅の数は変わってくると思いますが、道の駅が毎年主催している「北のスタンプラリー」の完全制覇を目指すのも面白いです。毎年4月に始まるこの企画は道の駅ならどこでもスタンプブック(台紙)を200円で購入できます。これを購入した時点でラリーに参加となりますので、スタンプブックを手に道の駅巡りをしていると、いつの間にか北海道を制覇した気分になれます。道の駅にはその土地の特産品などが販売されていますし、展示物もその土地の特色が現れているところが多く、道の駅に立ち寄るだけでもその土地について多くを学べると思います。
冬はウインタースポーツか引きこもり
住む場所によりスキー場が近かったり、スケートリンクがあったりしますが、利用人口が多いのはスキーでしょう。山にはスキー場があり、スキー旅行なんてかしこまらずともスキーを楽しむことができます。ただ雪の質にもこだわるならニセコ周辺か大雪山系でしょうか。
北海道の家では冬の暖房が効いています。室内温度を上げて半そで短パンで過ごすなんてざらです。夏はドライブ、冬は引きこもりという人も結構多いのではないでしょうか。実は私もその一人。冬の屋内でのアイスクリームは絶品。
以上私の思う北海道。北海道のおすすめ観光スポットとか少しずつ紹介していますが、あらゆる所が観光スポットで、どこもすべてがおすすめなんです。都市部から車で30分も走ると豊かな田園風景が広がり、その向こうには山々が連なっています。空気は澄んでいて海へ向かえば美味しい水産物が手に入ります。確かに交通の便が悪く、冬は厳しいけれども、それを帳消しにする良さがあると個人的には思っています。
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